マカオ旅遊局が無免許ツアーガイドへの取り締まり実施

 マカオは今年(2023年)1月初旬にウィズコロナへ転換し、水際措置が大幅緩和となった。以降、インバウンド旅客数が急回復している状況。2月5日からは中国本土からの団体旅行も再開された。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は3月17日、中国本土とマカオの人的往来の全面回復を受け、各イミグレーション施設及び人気観光スポットの人流が増加する中、各所で巡回監察を続けているほか、治安警察局及び労工事務局と合同で違法なツアーガイド活動に対する取り締まりを実施しており、3月1日から15日までの間にマカオ半島北部の中国本土との主要な陸路の玄関口となる關閘イミグレーション施設で4件の無免許ツアーガイド事案を摘発したとことを明らかにした。

 摘発の対象となった4件について、マカオで必要なライセンスを持たずにツアーガイド職に従事した疑いが濃厚として、MGTOが中国本土の身分証を所持していた4人に行政罰を下し、治安警察局と労工事務局が違法就労の疑いで調べを進めているとのこと。

MGTOと各部門の合同による違法ツアーガイドへの取り締まりの様子(写真:MGTO)

 MGTOによれば、現時点でマカオのツアーガイドライセンスを保有している人の数は1700人超とのこと。マカオでツアーガイドをする場合、業務に従事している間は監察官が識別しやすいよう有効なガイドライセンスを身に付ける必要がある。

 MGTOでは、観光業の秩序ある運営、旅客権益の保障、観光都市としてのマカオのイメージ保護のため、今後も巡回を強化して無免許ツアーガイド及び法令違反に対する取り締まりを継続実施するとしている。

MGTOと各部門の合同による違法ツアーガイドへの取り締まりの様子(写真:MGTO)

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