マカオ、2023年2月のインバウンド旅客数は約159万人…前年同月比143.1%増、回復傾向持続

 マカオ政府統計調査局は3月17日、今年(2023年)2月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年2月の単月インバウンド旅客数は前年同月比143.1%増、対前月14.0%増の159万3743人(延べ、以下同)で、2ヶ月連続で100万人の大台を維持した。

 対前年で大幅増となった要因については、昨年12月から事実上のゼロコロナ政策への転換が進み、今年1月8日に水際措置が大幅緩和されたことが大きい。また2月は1月と比べて3日間少ない中、年間最大の書き入れ時となる春節(旧正月)ホリデーがあった1月を上回っており、インバウンド旅客数の回復ペースが持続している状況がうかがえる。

 今年2月のインバウンド旅客の内訳は、宿泊を伴う旅客が前年同月比201.8%増の84万3402人、日帰り旅客が99.5%増の75万0341人。平均滞在時間は同0.2日短い1.3日となり、内訳は宿泊を伴う旅客が1.1日短い2.2日、日帰り旅客が0.2日長い0.3日。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月比64.8%増の100万3999人、全体に占める割合は63.0%。このうち個人観光客が222.9%増の63万4538人。また、水際措置の大幅緩和を受けて陸路と海路の交通機関が相次いで再開した香港からの旅客数が前月に続いて顕著な回復となり、1163.7%増の52万3271人に。これらに次ぐのが台湾の2万2411人、フィリピンの1万2043人、インドネシアの4978人、韓国の3512人。日本は2273人で10位。

 入境ルート別では陸路が最多で、前年比117.9%増の128万2060人。このうち關閘イミグレーション経由が50.1%、港珠澳大橋経由が32.5%、横琴イミグレーション経由が12.5%を占めた。また、海路は1107.4%増の19万9523人、空路は121.6%増の11万2160人。

 今年1〜2月累計のインバウンド旅客数は前年同期比121.6%増の299万1491人。内訳は、宿泊を伴う旅客が217.0%増の165万9601人、日帰り旅客が61.2%増の133万1890人。平均滞在時間は横ばいの1.4日で、内訳は宿泊を伴う旅客が0.9日短い2.4日、日帰り旅客が0.2日長い0.3日。

 なお、昨年通期のインバウンド旅客数は対前年26.0%減の570万0339人で、新型コロナの影響が生じて以降の最少だった。

ウィズコロナ転換による水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しているマカオ。写真は關閘イミグレーションの様子(資料)=2023年1月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun