16年通期の訪マカオ外客数3095万人…対前年0.8%増=中国本土旅客が全体の66.1%占める

マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

マカオ政府旅遊局は1月18日に年次記者会見を開き、昨年(2016年)通期の各種観光関連データ(初期統計)などを公表した。昨年通期の訪マカオ外客数は前年から0.8%増の3095万人で、2014年に記録した3152万人に次ぐ過去2番目の規模となり、3年連続で3000万人の大台を突破した。

旅客ソース別では、中国本土が0.2%の2045.4万人で、旅客全体に占めるシェアは66.1%。以下、人数が多い順に10位までを挙げると、香港が1.8%減の642.0万人、台湾が8.8%増の107.4万人、韓国が19.5%増の66.2万人、日本が6.5%増の30.0万人、フィリピンが3.7%増の28.7万人、タイが30.6%増の23.6万人、マレーシアが2.7%減の22.2万人、米国が4.6%増の19.0万人、インドネシアが11.7%増の18.2万人。大中華圏(中国本土、香港、台湾)を除く国際市場の旅客は約8%増だったという。

また、宿泊を伴う旅客が9.8%増の1570.3万人に達し、旅客全体の50.7%に達した。宿泊を伴う旅客が過半数を超えたのは過去10年間で初めてとなる。

なお、昨年通期のカジノ売上は3.3%減の2232.10億パタカ(約3兆1645億円)だった。

マカオ政府旅遊局による年次記者会見=2017年1月18日、マカオタワー(写真:GCS)

マカオ政府旅遊局による年次記者会見=2017年1月18日、マカオタワー(写真:GCS)

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