マカオ、ギャンブル依存のカジノディーラー逮捕…妻子に対するDVで

マカオ司法警察局は4月11日、長期にわたり妻子に対して暴力を振るったとしてマカオのカジノ施設にディーラー職として勤務する男(38)を逮捕したことを明らかにした。

警察発表によれば、男は2008年に中国本土で妻と結婚し、2013年に妻とともにマカオへ転居。2人の間には現在3歳の娘が1人いる。妻は、結婚後、夫がギャンブル依存の状態にあることに気づいたとのこと。夫はギャンブルに負ける度に妻にカネを要求。断ったり、ギャンブルをやめるよう諭した場合など、平均して月に1度のペースで殴る蹴るの暴行を受けたが、我慢を続けていたという。

3月20日午後11時頃、夫が帰宅し、妻に対してカネを金を要求。妻が丁寧に諭すも、夫が台所から包丁を持ち出して妻子を脅したという。妻は危険を感じ、2300人民元(日本円換算:約3万4500円)の現金と2万パタカ(約27万円)相当の貴金属を手渡すと、すぐに家を出て行ったとのこと。

妻は、自身と娘の身の安全にこれ以上影響が及ぶことを憂慮し、同月25日に司法警察局に通報。同局がソーシャルワーカーと連携して調査を進めたころ、妻の身体には多数の暴力を受けた痕跡が見つかった。4月10日、夫に任意同行を求め、これに応じた夫が犯行を自供したため、家庭暴力容疑で逮捕した。

警察では、事件の詳細についてさらに詳しい調査を進めるほか、容疑者が妻から得た金品の行方を追っているという。

容疑者が妻子を脅す際に使ったとみられる包丁(写真:マカオ司法警察局)

容疑者が妻子を脅す際に使ったとみられる包丁(写真:マカオ司法警察局)

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