レッサーパンダ、年内にもマカオへ=コロアン島・石排灣郊野公園で飼育・展示

マカオ政府は、稀少動物レッサーパンダのコロアン島・石排灣郊野公園への誘致計画を進めている。園内に昨年(2015年)秋までに展示・飼育施設が完成しており、あとは「主役」の到着を待つばかりだ。

マカオの日刊紙澳門日報が6月4日付紙面で報じた内容によると、施設を管轄する政府民政総署管理委員会の梁冠峰委員は同月3日、中国本土の関係機関との協議書にサインしており、年内に少なくとも1組のつがいがマカオへやって来る予定であることを明かした。

なお、具体的な時期については、レッサーパンダが寒冷地に生息していることから、気温が高くなる夏を避け、比較的涼しい第4四半期(10〜12月)を想定しているとのこと。それまでの間、飼育スタッフのトレーニングなどの準備を行っていくとした。

今回のレッサーパンダの誘致が実現すれば、マカオでは初めてのケースとなる。石排灣郊野公園内にはマカオジャイアントパンダパビリオンがあり、オスのカイカイ、メスのシンシンのつがいが飼育・展示されている。

マカオ政府では孫悟空のモデルとなったとされるキンシコウを誘致する計画も明らかにしているが、こちらについてはレッサーパンダがマカオに到着した後、中国本土の関係機関との折衝を進める考えとのこと。

コロアン島の石排灣郊野公園(資料)—本紙撮影

コロアン島の石排灣郊野公園(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  3.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  4.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun