マカオの16年4月新規住宅ローン承認額下落に転じる

マカオ政府金融管理局が6月10日に発表した今年(2016年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、住宅不動産向け、商業不動産向けの新規ローン承認額がいずれも前月から下落に転じたという。

4月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から4.7%下落の28億パタカ(日本円換算:約375億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は94.1%。金額ベースではマカオ居民向けが4.1%、非居民向けが14.2%のそれぞれ下落。前年同月比では35.1%の大幅下落となった。

プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から50.5%の上昇となる3.5億パタカ(約47億円)。このうち、総額の78.3%を占めるマカオ居民向けが52.4%下落。前年同月比では77.7%の下落だった。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から26.4%下落の22億パタカ(約295億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は88.2%。金額ベースでは、マカオ居民向けが33.6%の減少だったが、非居民向けは272.9%の上昇だった。前年同月比では75.7%の下落。

4月末時点の住宅ローンの未返済残高は1749億パタカ(約2兆3423億円)で、前月末と同水準、前年同月から7.8%の増。このうち、マカオ居民が占める割合は93.6%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は、それぞれ前月と同水準、0.7%の増。

商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.4%減、前年同時期から21.5%増となる1667億パタカ(約2兆2325億円)。このうちマカオ居民が占める割合が88.3%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から0.1%、2.0%のそれぞれ下落。

4月末締めの住宅ローン未返済比率は0.10%で、前月末から0.01ポイント、前年同月から0.03ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.02%で、前月末と同水準、前年同月から0.03ポイントの下落。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

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