タイ・スマイル航空、バンコク〜マカオ線から撤退へ=4社が競合

タイ国際航空系のタイ・スマイル航空がバンコク(スワナプーン国際空港)とマカオ国際空港を結ぶ路線から撤退する方向という。同社は2012年7月にマカオ線を開設し、1日1往復運航している。

マカオの日刊紙澳門日報が6月22日付紙面で報じた内容によると、すでにタイ・スマイル航空の公式ホームページでは、9月以降のバンコク〜マカオ線の予約ができない状態という。

マカオ政府の統計によると、今年1〜4月のタイからの累計訪マカオ旅客数は前年同期比27.8%増の7.63万人で、このうちマカオ国際空港からの入境者は約37%を占める。

現在、マカオとバンコク(スワナプーン及びドンムアン)を結ぶ路線にはレガシーキャリアとLCC(格安航空会社)の計4社が参入し、1日9往復就航している。

タイ・スマイル航空はレガシーキャリアとLCCの中間という位置付けで、1日1往復に限られていることから、価格面やスケジュール面で競合他社の後塵を拝していたとされ、苦戦が伝えられていたという。

マカオ国際空港をめぐっては、6月20日には台湾のトランスアジア航空が事業改革に伴う路線ネットワークの見直しを発表し、今年10月末で台北、台中、高雄とマカオを結ぶ路線を運休することを明らかにしたばかり。

なお、マカオ国際空港の運営実績は好調をキープしている。同社が公表した今年1〜5月の累計旅客数は前年の同じ時期から13%増となる延べ約264万人に達しており、1995年の開港以来最多を記録した前年を上回るペースで推移している。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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