IMF、マカオの16年成長率予測を上方修正…マイナス4.7%=17年はプラスに

IMF(国際通貨基金)が10月4日、最新の世界経済見通しを発表。マカオの今年(2016年)の成長率予測は前回発表から2.5ポイントの上方修正となるマイナス4.7%で、来年(2017年)には0.2%のプラスに転じるとした。なお、昨年(2015年)の成長率はマイナス20.3%だった。

マイナス成長が続いている要因として、マカオ経済の屋台骨となるカジノ産業の不振が挙げられる。マカオの月次カジノ売上は、2014年6月から今年7月まで26ヶ月連続で前年割れが続いた。8月に27ヶ月ぶりのプラスを記録し、9月についても市場の予想を超える上げ幅となるなど、復調の兆しが見受けられる。マカオでは今年8、9月に相次ぎ大型カジノIR(統合型リゾート)が開業し、カジノ売上の底上げにつながった。

なお、インフレ率予測は今年が前年から2.0ポイント下落の2.6%、来年は2.8%。失業率は今年が0.1ポイント上昇の2.0%、来年も横ばいとした。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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