政府、乳児を持つ市民へ「粉ミルクカード」発給へ

昨今、マカオで粉ミルクの品薄状態が続いている問題について、マカオ特別行政区の崔世安行政長官は25日、関連部局担当者を集めた臨時会議を開催。状況改善に向け、短期的に「母子サポート計画」を実施することを決定した。

崔行政長官は今回のマカオ市民が品薄のため乳児向け粉ミルクを購入できない事態を民生上の重大事件の一つだという認識を示した。同計画の内容は満1歳未満の乳児を持つ父母または保護者に向けた「粉ミルクカード(母子臨時支援計画購買記録表))」を配布し、マカオで販売されている7ブランドの粉ミルクを購入するためのホットラインを設ける。カード保有者はホットラインへの電話を通じ、毎月5缶まで購入予約でき、7日以内に商品を引き取ることができるというもの。

粉ミルクカードの配布は事前登録制で、28日から市内7カ所で受け付ける。なお、登録には乳児および父母または保護者のマカオ居民身分証(マカオIDカード)が必要となる。

昨年のマカオの出生数は約7,000人で、粉ミルクメーカーはこの需要に対して十分な供給を行っているとしている。しかし、主に中国本土からの観光客や業者によって粉ミルクが大量に域外に持ち出されるため、マカオで本来必要とされる需要に間に合わなくなっている状況。中国本土で「香港やマカオで販売される粉ミルクは高品質だ」という安全神話があるためといわれる。

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