18年10月の訪マカオ旅客数、対前年9.2%増の315万人…港珠澳大橋開通効果など=1〜10月累計では8.4%増の2897万人に

近年、訪マカオ旅客数は安定的な右肩上がりで推移。昨年(2017年)通期の訪マカオ旅客数は前年から5.4%増の延べ(以下同)3261万0506人に達し、過去最多を記録した。今年に入って以降も好調が続いている。

マカオ政府統計調査局は11月23日、今年(2018年)10月の訪マカオ旅客数統計を公表。月初に国慶節大型連休があり、10月24日には香港と珠海、マカオを結ぶ港珠澳大橋が開通したことなどを受け、前月から23.2%の顕著な増、前年同月から9.2%の増となる315万4291人に上った。

今年10月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から5.4%増の154万9891人、日帰り旅客が13.2%増の160万4400人。旅客の平均滞在時間は前年同月から横ばいの1.2日。宿泊を伴う旅客に限ると0.1日延びて2.3日、日帰り旅客は横ばいの0.2日だった。

今年10月の訪マカオ旅客のうち、国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から12.1%増の230万6844人。個人旅客に限ると15.2%増の110万5993人。中国本土旅客が全体に占める割合は73.1%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が9.3%増の50万9369人、台湾が3.9%減の8万1846人、韓国が25.2%減の6万0240人、日本が1.6%増の2万5583人。

入境ルート別では、陸路が18.7%増の201万5701人で、このうち港珠澳大橋は開業後8日間で7万1640人。港珠澳大橋という新たな競合ルートが現れたこともあり、海路は9.4%減の85万2473人にとどまった。空路は14.7%増の28万6117人。

今年1〜10月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.4%増の2896万7555人。このうち中国本土旅客は13.1%増の2052万7999人で、全体の70.9%を占めた。その他の国・地域では、人数が多い順に香港が1.3%減の505万5123人、台湾が0.2%減の88万5833人、韓国が7.8%減の66万7941人、日本が2.9%減の26万6023人。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが11月1日に公表した資料によれば、今年10月の月次カジノ売上は前月から2.6%、前年同月から24.4%のそれぞれ増となる273.28億マカオパタカ(日本円換算:約3820億円)。1〜10月累計では前年同期比14.3%増の2513.83億マカオパタカ(約3兆5139億円)で、旅客数の上昇率を大きく上回る結果となっている。

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

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