マカオ保安当局、カジノ周辺で違法両替に従事する「換銭党」の取り締まり強化…昨年の摘発者数3000人超

昨今、マカオのカジノ施設内外において「換銭党」と呼ばれる違法な貨幣両替に従事する者が暗躍し、これにまつわる各種犯罪も頻発している。

マカオ保安庁の黄少澤長官は2月26日、公開イベント参加時に囲み取材に応じ、換銭党が窃盗、詐欺、高利貸し事件のほか、近日発生した殺人事件にも関連するなど、マカオの治安にマイナス影響を及ぼしているとの見方を示した。こういった状況を受け、司法警察局が昨年10月から頻繁に巡回取り締まりを実施しているとのこと。

黄局長によれば、昨年通期の換銭党の摘発者数は3050人に上り、全員を強制送還し、2269人を再入境禁止処分にしたという。今年に入って以降も取り締まりを継続しており、1月の摘発者数は554人、再入境禁止処分は411人だったとした。

囲み取材に応じる黄少澤マカオ保安長官=2019年2月25日(写真:GCS)

囲み取材に応じる黄少澤マカオ保安長官=2019年2月25日(写真:GCS)

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