マカオ、7日連続ではしか感染者確認…新たに患者と接触歴ある看護師1人=今年計20人に

マカオ政府衛生局(SSM)は3月25日夜にプレスリリースを発出し、同日新たに1人の麻疹(はしか)感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は7日連続。

マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計20例(輸入性7例、輸入関連性13例)に上る。

25日に新たに確認された1例は、私立総合病院の鏡湖醫院に勤務する男性看護師(29)。3月7日にはしか感染者が入院している病室へ食事を届けていたという。この男性看護師は中国本土出身で、予防接種を受けていたかどうかは不明とのこと。

鏡湖醫院では、これまでに医師及び研修医3人と看護師5人、診察へ訪れた患者2人の感染が確認されている。SSMは同院に対して管理厳格化を要求済みで、今後も院内感染事例が増える可能性もあるとした。同院は院内感染の拡大を受け、250人以上のスタッフにはしかの予防接種を行なったという。

このほか、SSMがマカオ国際空港、フェリーターミナル、消防局、治安警察局出入境管理部門といったはしか感染リスクが高い職場に勤務する人に対し、免疫水準強化を図る目的で予防接種を行う計画を進めているとのこと。

SSMでは、はしかは非常に感染力が強く、近日中に新たな感染例が確認される可能性も排除できないとした上、病院や学校における感染拡大を防ぐため、予防対策についての情報発信を強化したことを明らかにした。マカオでは、はしかのワクチンは充足しているとのこと。予防接種をすることで、仮に感染した場合でも症状は軽くなるとし、未接種または接種状況が不明の人に対し、早めの接種を呼びかけた。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は5月3日、「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎え、密航対策として海上及…
  2.  中国本土で5連休となる「五・一」労働節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  4.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2025年)4月前半の住宅売…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は5月2日、いわゆる運び屋による密輸行為をターゲットとした水際対策の強化を…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun