マカオ税関がタイパ及び外港フェリーターミナルで大量の電子機器無申告持ち込み事案相次ぎ摘発…2日間で旅客4人

 澳門海關(マカオ税関)は11月24日、同月19日と21日にかけて、マカオの主要な海の玄関口となるタイパ及び外港フェリーターミナル経由で大量の電子機器を無申告でマカオへ持ち込みしようとした中国本土及び香港旅客4人(男性2人、女性2人)を相次ぎ摘発したと発表。

 税関の発表によれば、両フェリーターミナルの税関検査場において、不審な4人の旅客に対する携行品検査を実施したところ、いずれも中古の電子機器を所持しており、かつ輸入に必要な申告書類を提示できなかったという。発見された電子機器の内容と数量については、タイパフェリーターミナルでスマートフォンが25台、タブレットPCが6台、ノートPCが3台、外港フェリーターミナルではスマートフォンが289台(このうち2人がそれぞれ104台、133台を身体に巻きつけるかたちで所持)だった。税関の調べに対し、4人は会社から頼まれた、個人用途、販売用途などと説明したというが、対外貿易法違反で起訴するに至ったとした。

 近日、大量の中古スマートフォンのマカオへの無申告持ち込み事案が複数確認されている。税関では、マカオを往来する旅客に対し、管制下にある物品を携行してマカオへ入境する際、「申告物あり」の赤色レーンを通過し、税関に対して必要な申告を行うようあらためて呼びかけた。

身体に巻きつけられた中古スマホ(写真:澳門海關)

身体に巻きつけられた中古スマホ(写真:澳門海關)

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