マカオで9人目の新型コロナウイルス感染者確認…患者は29歳マカオ人女性、8人目の感染者と接触歴

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)。世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 マカオ政府衛生局(SSM)は2月4日午前、マカオ域内で新たに1人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。マカオにおける感染者は累計9人目で、2月2日以来のこと。最初の7人は武漢からの旅客。8人目は1月中旬に広東省に複数回出入りし、珠海市の病院に入院したり、中山市に滞在していたマカオ人の女性(64)。新たな感染者はマカオ人の女性(29)で、8人目の感染者と接触歴があったという。

 SSMの初歩調査によれば、9人目の感染者(以下、患者)は1月24日に8人目の感染者の自宅(マカオ半島北部の黒沙環地区にある集合住宅)を客として訪問し、約4時間滞在。翌25日から鼻水、咳、発熱の症状が現れたが、やがて症状は収まったとのこと。SSMが2月3日に8人目の感染者の接触者の追跡を行った際、医療機関で検査を受けることを提案し、検査の結果が陽性だった。目下、患者は隔離病室で治療を受けており、容体は安定しているという。聞き取り調査に対し、患者は近日マカオを離れていないと話しているといい、SSMでは8人目の患者からの伝染によるものとみられるとし、SSMの疾病予防管理チームが患者の病歴や患者の密接接触者にあたる人たちの追跡調査を進めているとした。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターは2月3日夕方の定例記者会見において、全マカオ市民に対して外出機会を減らし、できる限り家の中で過ごすよう再度呼びかけを行った。

2月3日夕方に開催されたマカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターによる定例記者会見の様子(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センター)

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