マカオでゴールデンモンキーの赤ちゃん誕生…孫悟空のモデルとして知られる希少動物

 マカオ市政署(IAM)は2月22日、同月14日にコロアン島の石排灣郊野公園にある希少動物園で飼育・展示しているゴールデンモンキー(キンシコウ)のつがいに赤ちゃん(オス)が誕生したと発表。

 マカオにおけるゴールデンモンキーの赤ちゃん誕生は2017年に中国・河北省の秦皇島野生動物保護センターから貸し出されて以来、初めてのこととなる。つがいはいずれも繁殖可能な7歳に達しており、二世誕生が期待されていた。

 IAMによれば、母子ともに健康状態は良好とのこと。赤ちゃんは母親が片時も側を離れず、熱心に世話をしているという。

 ゴールデンモンキーは霊長目オナガザル科シシバナザル属に分類される霊長類で、金色の体毛と淡い青色の顔面が特徴的。主食は樹木の葉や果物。中国では、西遊記に登場する孫悟空のモデルとして知られ、中国の国家第一級保護動物に指定されている。

 IAMは秦皇島野生動物保護センターと野生動物保育協力計画を進めている。同センターとのゴールデンモンキーのつがいのレンタル契約期間は5年間とのこと。

 石排灣郊野公園には、ジャイアントパンダ、レッサーパンダといった希少動物をはじめ、他にも数多くの動物や鳥類が飼育・展示されている。

 なお、新型コロナウイルスによる肺炎流行下における防疫対策の一環として、希少動物館を含む石排灣郊野公園内の施設は今年(2020年)1月25日から一時休館中。ゴールデンモンキー親子と対面できるのはしばらく先になりそうだ。

ゴールデンモンキーの母子=マカオ・石排灣郊野公園希少動物園(写真:IAM)

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