マカオ国際空港、2022年2Qの旅客数は約4.9万人…対前年89.7%減

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMがこのほど公表した資料によれば、今年第2四半期(2022年4〜6月)の旅客数は4万8952人(延べ、以下同)で、同年同期比89.7%減。コロナ前の2019年の同期比では97.9%減、今年第1四半期比でも82.4%減に。

 今年第2四半期の旅客数を月別でみると、4月が1万7123人、5月が1万4836人、6月が1万6993人。

 新型コロナウイルス感染症の流行が始まって以降、各国・地域において水際措置が講じられたことを受け、航空業界は長期にわたって低迷を余儀なくされてきたが、このところ世界的には緩和の趨勢にある。ただし、マカオは中国本土に追随するかたちでゼロコロナ政策を堅持しており、隔離検疫免除での相互往来が実現しているのは中国本土との間のみとなっており、マカオ国際空港の旅客便は中国本土路線が主となっている。

 今年第2四半期には、上海で約2ヶ月に及ぶロックダウン措置が講じられるなど、中国各地で比較的規模の大きな再流行が発生。また、6月中旬にはマカオ市中でも流行が出現したことを受けて、8月初旬にかけてフライトキャンセルが相次いだ。中国本土とマカオの状況が落ち着いたことで、8月中旬から中国本土路線の段階的な再開が進んでいる。さらに、8月以降に隔離検疫期間の短縮(10日間から7日間へ)や外国人に対する入境制限の一部緩和もあり、マカオ国際空港の第3四半期の旅客数はプラスに転じる可能性がある。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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