マカオ、2023年のインバウンド旅客数が2800万人突破見込み…カジノ売上も予想上回るペース

 マカオ政府経済財政庁の李偉農長官は12月10日、囲み取材に応じた際、今年(2023年)1〜11月累計のインバウンド旅客数が2500万人を上回っており、通年の2800万人突破に自信を示した。

 同氏は、今年1月時点でインバウンド旅客数に占める国際旅客(中国本土・香港・台湾以外)の割合はコロナ前2019年の10%にとどまったが、8月には同70%超となっており、素体的な回復ペースは理想的で、旅客消費もまた増加していることを挙げ、来年までこの勢いを持続したいとした。マカオ政府として来年にかけて東北アジア、東南アジア等に重点を置いた観光プロモーションの実施を計画し、旅客ソースの拡大を図る考えという。

 このほか、今年1〜11月累計のカジノ売上は1644億パタカを上回っており、通年で事前予想を上回る見通しも示した。

 アフターコロナでマカオのツーリズム市場が急回復する中、人材不足が指摘されたこともあったが、すでに政府労工事務局のジョブマッチング等のサポートを経て1万2000人が就業に成功し、同局が今後職能向上訓練に力を入れていく考えとのこと。

囲み取材に応じるマカオ政府経済財政庁の李偉農長官=2023年12月10日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府交通事務局は5月17日、同月16日未明にタクシー助手席でのシートベルト着用をめぐるトラ…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  3.  マカオ司法警察局は5月17日、同月16日にコタイ地区のカジノ施設にあるVIPルームを対象に実施し…
  4.  マカオ半島新口岸地区にあるカジノIR(統合型リゾート)サンズマカオ(澳門金沙)がきょう(5月18…
  5.  マカオ司法警察局は5月16日、マカオで商業ビルのレンタル会議室を宝飾品店に偽装し、マカオ人の男性…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun