マカオカジノ監理当局が台風襲来によるカジノ施設の臨時閉鎖想定した訓練実施
- 2025/7/6 13:38
- カジノ・IR
マカオのカジノ施設は年中無休の24時間営業が基本だが、台風襲来に伴う客と従業員の安全を確保するため、台風警報シグナル(※)9以上が発令される場合、全施設が臨時閉鎖となる。(※香港・マカオの台風警報シグナルは低→高の順で1、3、8、9、10となっている)
マカオ政府博彩監察協調局(DICJ:ゲーミングインスペクション&コーディネーション局)は7月4日、台風シーズンを迎える中、台風襲来時のカジノ施設における緊急対応能力向上を目的に、政府とカジノ経営コンセッション(経営権契約)を結ぶ6社の7つのカジノ施設での実地訓練を実施したと発表。

今回の訓練では、台風警報シグナルによるカジノ施設の臨時閉鎖が発表されたことを受けての緊急対応を想定したシナリオで実施され、DICJ職員がカジノ設備の運用停止と運用再開手順、またバックアップ電源システム及びインスペクション設備の正常運用の確保が確認され、秩序良く事前に設定した目標をクリアして無事終了し、カジノ側の突発的な事態に対応する協調能力を示す結果だったとのこと。
同局では、今回の訓練は台風シーズンに恒例実施のもので、今後もカジノ側に悪天候を想定した緊急対応策の最適化、また定期的な従業員のトレーニングを求め、公衆の安全確保を図っていきたいとした。
前回の台風によるマカオのカジノ全閉鎖は2023年9月頭の台風9号(国際名:サオラー)襲来時で、およそ9時間にわたって臨時閉鎖措置が講じられた。
