マカオ、賭博目的違法両替従事で中国人の女逮捕…治安警察局がパトロール中に発見

 マカオ治安警察局は7月4日、同月2日に統合型リゾート(IR)が集積するコタイ地区でパトロールを展開中、賭博目的違法両替従事の中国人(中国本土居民)の女(30代)を発見し、逮捕したと発表。

 同局によれば、2日午後、パトロール中の警察官がカジノ入口付近で現金のやり取りを行う男女を発見し、賭博目的違法両替の疑いがあると見て職務質問を実施したところ、女は「換銭党」と呼ばれる賭博目的違法両替従事者で、客の男と取引中だったことがわかり、その場で逮捕。この際、女は両替用とみられる43万7000香港ドル(日本円換算:約804万円)の現金と額面5万4000香港ドル(約99万円)分のゲーミング(カジノ)チップを所持していたとのこと。

マカオ・タイパ島にある警察署へ身柄を移送される女(写真:マカオ治安警察局)

 女は同局の調べに対し、今年(2025年)5月中旬に客の男とスマートフォンのチャットアプリを通じて知り合い、以降複数回にわたっておよそ10万香港ドル(約185万円)の取引をしたなどと供述。同局では、女を賭博目的違法両替経営罪で検察院送致するとした。

 マカオではカジノでの賭博目的の資金をめぐる違法な両替や高利貸し、それに絡む強盗、監禁などの事件がしばしば発生しており、賭博目的の違法貸付に対する刑罰を強化した新法「打擊不法賭博犯罪法(違法賭博犯罪対策法)」が昨年(2024年)10月29日に施行されたばかり。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ治安警察局)

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