マカオで今年8例目の輸入性チクングニア熱感染確認…患者は広東省珠海市居住の男児

 マカオ政府衛生局(SSM)は8月23日、同月22日にマカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。

 チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は8日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて10例となり、内訳は当地感染が2例、輸入性感染が8例。

 同局によれば、今回感染確認された患者は中国本土の学校に通い、長期にわたってマカオと隣接する広東省珠海市に居住するマカオ居民の男児(9)。患者は8月17日から19日にかけて親族訪問のため広東省広州市に滞在し、珠海市に戻った後の22日朝から発熱と関節痛の症状が現れたことから、同日家族に伴われマカオの鏡湖醫院を受診し、再び珠海市の自宅へ戻ったが、同院で受検した検査の結果が同日夜に判明し、チクングニア熱に感染していることが確認されたとのこと。

 同局では、患者の渡航歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染例と判断。目下、患者の容体は安定しており、患者のマカオでの活動地点を中心に蚊の駆除作業を行う予定とした。

 今夏、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを行っているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)=本紙撮影

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