マカオの衛星カジノ施設「グランドドラゴンカジノ」とスロット専門カジノの「モカ・クォンファ店」が来週クローズに
- 2025/9/19 12:06
- カジノ・IR
去る6月初旬、マカオのいわゆる「衛星カジノ」11軒(※)とスロット専門カジノ「モカクラブ」6店のうち3店が(2025)年末までにクローズすることが発表された。
衛星カジノとは、マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ事業者の所有ではない物件内(主にマカオ半島新口岸地区の中小規模のホテル内)にあり、フランチャイズのような契約形態で運営されるカジノ施設を指す。
2023年1月1日に施行された改正娯楽場幸運博彩経営法律制度(通称「新カジノ法」)の規定により、カジノ施設はコンセッション事業者の所有する物件内に設置することが必須となったが、従来の形態で衛星カジノを運営できる過渡期が3年間(2025年12月31日まで)設けられ、以降に継続する場合は管理会社方式を採用し、衛星カジノオーナーは管理会社としてコンセッション事業者から施設の清掃や警備等に関する管理費のみを受け取れるが、カジノ運営に一切関与できず、いかなる方式でのレベニューシェアやコミッションの受け取りもできないとされた。2022年にかけて法改正手続きが進む中、もともと約20軒あった衛星カジノのうち一部が相次ぎクローズし、現在まで存続しているのは10軒を残すのみに。
衛星カジノを運営するコンセッション事業者のひとつ、メルコリゾーツ(マカオ)社は9月19日午前にプレスリリースを発出し、タイパ島のグランドドラゴンホテルに併設する「グランドドラゴンカジノ(駿龍娛樂場/Grand Dragon Casino)」とマカオ半島新口岸地区の北京街にあるモカクラブの「モカ・クォンファ店(摩卡廣發/Mocha Kuong Fat)をそれぞれ同月22日23時59分、24日23時59分をもってクローズすることを明らかにした。
いずれも年末を待たずに早じまいするかたちとなるが、同社によれば、全社的な戦略的発展を考慮して判断した結果とし、グランドドラゴンカジノに割り当てられていたゲーミング(カジノ)テーブルはグループのシティ・オブ・ドリームズ・カジノへ、モカ・クォンファ店及び今後クローズ予定のモカ2店舗に割り当てられていたゲーミングマシンはグループのアルティラ、シティ・オブ・ドリームズ、スタジオシティのカジノに再配置するとのこと。
また、クローズする両カジノ施設のマカオローカルの従業員については、運営需要に応じて他の系列カジノ及びゲーミングエリアで継続して職務を継続するよう手配を進めているという。
衛星カジノをめぐっては、SJMリゾーツ社の「グランドビューカジノ(君怡娛樂場/Casino Grandview)」が7月30日23時59分をもって早じまいした例がある。
※11軒(現10軒)のうち2軒は直営方式に転換することでコンセッション事業者(SJMリゾーツ社)が継続意向を示している)























