英カジュアルファッション「ジャック・ウィルス」がマカオ初出店

このほど、英国のカジュアルファッションブランド「ジャック・ウィルス(Jack Wills)」がマカオ初となるショップをコタイ地区にあるヴェネチアンマカオのショッピングモールに開設した。同ブランドは日本未上陸で、東アジアでは香港の3店舗とマカオのみの展開となる。地元有力紙「澳門日報」が報じた。

ジャック・ウィルス社(本社:英国・ロンドン)の海外事業部門取締役のシャーマ氏によると、3年前にアジア初のショップを香港で開設して以来、当地での売上は好調に推移しているという。また、香港のハーバーシティ店については中国本土からの買い物客が全体の7割を占めるとのこと。

マカオ市場については、人口は少ないが、中国本土から大量の観光客が押し寄せており、期待できるとの認識。マカオ市民の購買力が上昇していることにも注目しており、本土旅客だけでなく、マカオ市民も当然ターゲットだとしている。マカオ店は旗艦店の位置付けで、英国の雰囲気を再現すべく多額の投資を行ったとのこと。

なお、香港の民主化デモの売上への影響に関して、開始当初は売り上げが下がることもあったが、その後は予想を上回るペースで急回復しているという。マカオのカジノ売上が今年6月以降5ヶ月連続で下落している現状に対しても特に心配はしておらず、市場の回復も早いでしょう、とコメントしている。

ジャック・ウィルスはアッパーミドルクラスの若者がメインターゲットのカジュアルブランドで、1999年に英国の高級リゾート地として知られるデヴォン州サルクームに1号店を開設。英国、スコットランド、アイルランドに続き、近年では米国、中東、香港、そして今回のマカオと、世界展開を積極的に進めている。

ヴェネチアンマカオ(資料)―本紙撮影

ヴェネチアンマカオ(資料)―本紙撮影

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