カジノで勝った女性を狙った連続強盗犯を逮捕、不法滞在の中国人=マカオ

マカオ司法警察局は12月2日、今年(2014年)11月に相次いで発生した連続強盗事件について、中国・内モンゴル自治区出身、27歳の無職の男、張(チャン)容疑者を逮捕したことを明らかにした。張容疑者はオーバーステイの不法滞在者だったという。

被害者は中国本土出身の女性2人で、それぞれ11月13日、19日にマカオ半島皇朝地区にあるカジノのゲームで勝った後、ひとりでカジノ付近を歩いていた際に持っていたバッグを奪われた。被害総額は70万香港ドル(日本円換算:約1080万円)。

警察がカジノの防犯カメラの映像などを分析したところ、カジノ内で不審な行動をしている男がいたことがわかったという。12月2日午前10時頃、マカオ司法警察局の捜査員が皇朝地区にあるカジノで張容疑者を逮捕、所持品の中から質札1枚が見つかった。警察の取り調べに対し、カジノ内で単独行動している女性客に狙いを絞り、カジノゲームに勝った女性を尾行して犯行の機会を伺っていたことを認め、盗んだ金品は全て使い果たしたと供述しているという。警察では余罪の追求を行っているとのこと。

マカオでは、11月14日にもひとり歩きの女性を狙った強盗事件が発生しており、被疑者は同じく不法滞在の中国本土出身者だった。マカオでは、今年(2014年)上半期の不法滞在者が3.7万人に達しており、大きな社会問題となっている。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて—本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて—本紙撮影

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