マカオ3月消費者物価指数5.1%上昇=前月からスローダウン

マカオ政府統計調査局は4月23日、今年(2015年)3月の消費者物価指数を発表。総体消費者物価指数(CPI)は家賃、外食費の値上がりを背景に、対前年5.10%上昇の104.54となった。前月の5.30%増からは若干のスローダウン。

前年同月との比較で最も価格指数の上昇幅が顕著だったのは「住居・燃料」の10.58%、「医療」の5.71%、「食品・ノンアルコール飲料」の5.48%。一方、「交通」と「衣料・履物」はそれぞれ0.66%、0.39%の下落だった。

前月との比較では0.19%上昇。ホームヘルパーサービス及び駐車場代が値上がりしたことを受け、「住居設備・用品」と「交通」価格指数がそれぞれ1.69%、1.52%上昇。一方、旧正月後のパッケージツアー代金下落、冬物衣料の値下げプロモーションによって、「レジャー・文化」と「衣料・履物」価格指数がそれぞれ6.43%、2.52%の下落となった。

今年3月までの直近12ヶ月の消費者物価平均指数は直前期と比較して5.77%上昇。うち「住居及び燃料」、「食品及びノンアルコール飲料」、「医療」がそれぞれ11.67%、5.75%、4.82%と上昇が目立った。

今年第1四半期(1-3月)の消費者物価平均指数は前年同期比5.05%上昇。

マカオでは昨年(2014年)6月から今年3月まで10ヶ月連続でカジノ売上が前年割れとなっている中、物価上昇についても昨年をピークに今年は下落に転じる可能性が指摘されている。

マカオ半島の中心エリア(写真はイメージ)—本紙撮影

マカオ半島の中心エリア(写真はイメージ)—本紙撮影

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