マカオを訪れる中国本土旅客、財布の紐堅く=平均消費額15%減、15年第1四半期

昨今、日本を訪れる中国本土旅客による「爆買い」による経済効果が話題になっているが、一方でマカオを訪れる中国本土旅客の財布の紐は堅くなっているようだ。

マカオ政府統計調査局が5月19日に発表した今年(2015年)第1四半期の旅客消費調査結果によると、訪マカオ旅客の消費総額(ギャンブルを除く)は前年同期比16.2%減104.0億パタカ(日本円換算:約1564億円)、1人あたり平均では13.1%減となる1802パタカ(約2万7092円)となった。

特に、マカオを訪れる旅客のおよそ7割を占める中国本土旅客による消費額の落ち込みが目立った。中国本土旅客の1人あたり平均消費額は15.1%減となる2152パタカ(約3万2354円)、個人旅行客に限ると14.3%減の2279パタカ(約3万4263円)だった。出身地別で中国本土に次いで1人あたり平均消費額が大きかったのはシンガポールの1782パタカ(約2万6791円)。なお、中国本土旅客の1人当たり平均ショッピング消費額は1198パタカ(約1万8011円)。

これまで増加傾向が続いてきた訪マカオ旅客数についてもマイナスに転じている。今年第1四半期の訪マカオ旅客総数は前年同期比3.6%減の741万2221人、このうち中国本土旅客は2.9%減の502万5943人となっている。

中国本土旅客への依存度が高いマカオのカジノ売上についても、昨年6月から今年4月まで11ヶ月連続で前年割れが続いている。

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2015年2月(写真:GCS)

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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