マカオの新IR、ペルー日系フュージョン料理店を誘致=ミツハル・ツムラ氏とコラボ、MGMコタイにアジア初

マカオでカジノ経営権を持つ6陣営の一角、MGMチャイナは8月25日、同社が2016年第4四半期の開業に向けてコタイ地区で建設を進める大型IR(統合型リゾート)内に日系フュージョン料理店「AJI(漢字表記:雅吉)」を開設することを発表した。

世界的に高い評価を受けるペルー・リマの高級店「Maido(マイド)」のミツハル・ツムラ料理長とのコラボレーションによって実現するもので、同氏にとってアジアで初進出とのこと。

MGMチャイナによると、ペルー日系フュージョン料理はペルーの食材と日本料理の調理法や芸術性の融合が特徴で、新たなムーブメントとして世界のグルメ界で注目を集める存在という。ミツハル・ツムラ氏は日系ペルー人で、アメリカの大学で料理を学び、その後、大阪で日本料理の腕を磨いた経験を持つとのこと。同氏が2009年にペルー・リマの一等地に開設した「マイド」は最新の「世界のベストレストラン50」で44位、「ラテンアメリカのベストレストラン50」で7位にランクインするなど、高い評価を獲得している。

レストランの漢字名称「雅吉」は中国語発音で「アジ」となり、スペイン語の「トウガラシ」と日本語の「味」の意味合いも含むという。店内にはセビチェ(ペルー風の刺身)・バー(ペルー風の刺身)、グリル、ピスコ(ペルーの蒸留酒)・バーなどを配し、異国情緒あふれる斬新な料理の数々と日本酒、焼酎、ワインを楽しむことができるという。

なお、MGMグループではラスベガスの旗艦施設MGMグランドに大型フュージョン日本料理「SHIBUYA(シブヤ)」を展開している。マカオのIR施設でも有名日本料理ブランドの誘致が進んでおり、アルティラ マカオに天ぷらの老舗「天政」の唯一の海外店、シティ・オブ・ドリームズに「鮨かねさか」の中華圏初となる支店「Shinji by Kanesaka(シンジ・バイ・カネサカ)」、ギャラクシーマカオのホテルオークラマカオに「Yamazato(山里)」がすでに出店しているほか、今年10月27日開業予定のスタジオ・シティには山本秀正シェフプロデュースの「HIDE YAMAMOTO(ヒデ ヤマモト)」が初進出を予定している。

日系ペルー人シェフのミツハル・ツムラ氏(写真:MGM Macau)

日系ペルー人シェフのミツハル・ツムラ氏(写真:MGM Macau)


ペルー風の鮮魚のマリネ「セビチェ」をベースにしたペルー日系フュージョン料理を代表する一品(写真:MGM Macau)

ペルー風の鮮魚のマリネ「セビチェ」をベースにしたペルー日系フュージョン料理を代表する一品(写真:MGM Macau)


マカオ・コタイ地区で建設が進む新IR「MGMコタイ」の完成予想イメージ(写真:MGM Macau)

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