MGMコタイのカジノテーブル収容キャパ500台規模=マカオの新IR、実際の割り当ては未知数

マカオの新興埋立エリア、コタイ地区では、マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営による大型カジノIR(統合型リゾート)プロジェクトの建設が同時並行で進められている。

6陣営の一角、MGMチャイナのグラント・ボウイCEOは11月16日、同社がマカオ・コタイ地区で開発を進める大型IR「MGMコタイ」のカジノ施設について、マスゲーミングフロア(平場)のゲーミング(カジノ)テーブル収容キャパシティが500台であることを明らかにした。

マカオでは、カジノフロアに配置するゲーミングテーブル数がカジノ監理当局によるコントロール下にあり、必ずしも運営会社の希望通りに割り当てを受けることができるわけではない。また、具体的な割り当て数の決定はオープン直前のタイミングとなる。さらに、マカオ政府は2013年から10年間、毎年平均のカジノテーブル台数の増加率を3%以内とし、認可にあたってノンゲーミング(非カジノ要素)に対する投資規模を審査基準とする原則を打ち出している。今年第2四半期末時点のマカオのゲーミングテーブル数は5814台。ボウイ氏は、この点についても理解しているとした上、必要に応じて当局との折衝を行うこと、将来的に経営資源をマス分野に集中投下する意向を示した。

今年開幕した他陣営の新IRの例では、スタジオ・シティ(10月末)が設計上キャパシティの500台、運営会社希望数の400台に対し、実際の割り当ては250台にとどまった。ギャラクシーマカオ第2期拡張部(5月末)についても同数だった。

MGMチャイナが先に公表した資料によると、MGMコタイはカジノのほか、1500室規模のホテル、多目的可変式シアター、コンベンション施設、スパ、リテール、料飲施設などで構成され、コタイ地区における宝石箱をイメージした豪華絢爛なデザインになるとのこと。オープン予定時期は来年(2016年)第4四半期。

現在、MGMチャイナはマカオ半島新口岸地区でMGMマカオ(2007年開業)を運営しており、MGMコタイプロジェクトが同社にとってマカオで2つ目のIR、コタイ地区初進出となる。

「MGMコタイプロジェクト」の完成予想イメージ(写真:MGM China Holdings Limited)

「MGMコタイプロジェクト」の完成予想イメージ(写真:MGM China Holdings Limited)

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