広東・香港・マカオが韓国で経貿フェア開催

マカオ政府貿易投資促進局(以下、IPIM)は、今月6日に広東省対外貿易経済協力庁、香港投資プロモーション部、マカオIPIMの連合主催による「2012広東・香港・マカオ連合プロモーションフェア(粵港澳聯合推介會)」を韓国ソウル市のロッテホテルで開催した。

今回の事案は広東・香港・マカオの政府経済貿易部門による初の海外における共同事業で、三地の投資環境及び最新の経済発展の状況などをプロモートした。300名を超える韓国の地元企業、政財界代表者が会議に出席し、中国駐韓大使館の周長亭公使参事官、韓国企画財政部国際経済事務局の崔光海局長が挨拶に立った。

IPIMの張祖榮主席は会議上、韓国とマカオの間の経済貿易発展スピードは速く、2012年第1~3四半期における貿易額は前年比83%増の8,600万米ドルに達しているとし、韓国からマカオを訪れる観光客も昨年は10%増の33万人となったなどのエピソード紹介。また、IPIMと韓国投資プロモーション部(KOTRA)は同じアジア貿易促進フォーラムメンバーとして商工会メンバーの相互交流などが盛んであるとした上で、マカオの投資環境、経済発展の状況について、特に韓国企業に対してマカオを通じた広東及び珠江デルタ、さらにマカオを通じたポルトガル語圏諸国との経済貿易環境などについての優位性を紹介。また、近年マカオが力を入れているコンベンション、エキジビションについても、韓国企業による参加を促した。

日中関係が緊張した状態が続く中、韓国が一気にシェア拡大を進めているようだ。マカオは香港と比較してマーケットにおける韓国勢の存在感が大きく、日本勢もマカオ日本商会などを中心に官民合同による巻き返しが急務。

プレゼンを行うIPIMの張祖榮主席 (c) IPIM 澳門貿易投資促進局

プレゼンを行うIPIMの張祖榮主席 (c) IPIM 澳門貿易投資促進局

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