火災事故発生のマカオ科学館、展示物10点に影響=全面再開時期は未定

11月20日午後2時15分頃、マカオ・新口岸地区の沿岸部に建つマカオ科学館(マカオサイエンスセンター)のエキジビションセンター棟の頂部付近で火災事故が発生。館内にいた見学客及びスタッフら300人は全員無事に避難し、人的被害はなかったが、建物及び展示物の一部が損傷したという。

マカオ科学館が11月24日までにまとめた内容によると、エキジビションセンター棟の頂部にある採光窓及び周辺のアルミニウム素材の外装パネルが損傷が確認されたが、建物の構造そのものに影響はないとのこと。展示物については消火のための放水により全展示物の3%にあたる10点が水に浸かるなどの軽微な損傷を受けたという。建物、展示物のいずれも保険適用範囲になっているといい、すでに修復作業に着手しているとのこと。

ちなみに、採光窓の真下の吹抜けスペースは宇宙科学ギャラリーになっており、中国が誇る有人宇宙船「神舟7号」の実物大模型などが展示されている。

現在、マカオ科学館ではプラネタリウム、コンベンションセンター、ロビーエキジビションホール、ロビーに位置する飲食施設などで通常オープンを行っているとのことだが、エキジビションセンターの再開時期は未定という。

火災で損傷したマカオ科学館エキジビションセンター棟の頂部付近=11月26日ー本紙撮影

火災で損傷したマカオ科学館エキジビションセンター棟の頂部付近=11月26日ー本紙撮影

火災事故発生当時、マカオ科学館は5年に1度実施する外装メンテナンス工事中で、溶接作業時に発生した火花が周囲にあったゴミに燃え移ったことが出火の原因とみられている。

マカオ科学館はマカオのポルトガルから中国への返還10周年記念事業のひとつとして2009年に開館。今回火災が発生した近未来的な非対称円錐形のエキジビションセンター棟だが、オープン以来、マカオの新しいアイコンとして市民や観光客に親しまれている存在。設計を手がけたのは著名な中国系アメリカ人建築家のイオ・ミン・ペイ氏が率いるペイ建築事務所。

マカオ科学館エキジビションセンター棟の採光窓真下の吹抜け部に展示されている「神舟7号」の実物大模型(資料)=2011年2月—本紙撮影

マカオ科学館エキジビションセンター棟の採光窓真下の吹抜け部に展示されている「神舟7号」の実物大模型(資料)=2011年2月—本紙撮影

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