低迷続くマカオのカジノ売上、16年第1四半期にも底打ちか=香港証券大手見通し

マカオのカジノ売上が昨年(2014年)6月から今年11月まで18ヶ月連続で前年割れ、今年1〜11月の累計でも前年同期比35.3%減となるなど、低迷が長期化している。

このほど、香港の大手証券会社、国泰君安国際が発表したレポートによると、マカオのカジノ売上は来年第1四半期に底打ちし、第2四半期に緩やかな回復、第3四半期以降に顕著な上昇を見込んでいるとのこと。ただし、通年の売上はプラスにはならず、前年比5.1%減と予測した。

来年のネガティブ要因として、人民元の相次ぐ切り下げ、中国中央政府が新たに打ち出した人民元の流出コントロール施策がVIPカジノビジネスにとって大きな圧力となることを挙げた。

なお、今年10、11月のカジノ売上は同社の予想を下回る水準で推移し、マカオ政府は来年のカジノ売上見込みを前年から13.2%引き下げ2000億パタカ(日本円換算:約3兆円)と設定したが、同社では来年同様の現象が出現することはないと判断し、来年のカジノ売上見通しを従来の5.7%減から5.1%減に上方修正したとのこと。

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の多客期のひとつに数えられる春節(旧正月)ホリデーを迎える。 …
  2.  近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の新口岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リ…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所での道路横断やいわゆる…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は1月23日、前日(22日)マカオ半島北部と広東省珠海市拱北の間にある青茂…
  5.  このほど、マカオのツーリズム分野に強みを持つ公立大学「マカオ旅遊大学(UTM)」は2025/20…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun