春節迎えたマカオ、巨大金龍が世界遺産巡る=官民ともイベント多数、訪マカオ旅客数7日間で100万人見込む

マカオは人口64万人、面積30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、大型イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

2月8日、丙申(ひのえさる)年の春節を迎えたマカオでは、市内各所で祝賀イベントが開催され、華やかなムードに包まれた。

中でも、市民や観光客の度肝を抜いたのが長さ238メートルの巨大な金龍の舞い。初詣の参拝者で賑わう媽閣廟や南欧風の町並みが旧市街中心のセナド広場といった、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている主要な観光名所を練り歩き、新年の祝賀ムードに彩りを添えた。

南欧風の町並みが残る世界遺産・セナド広場を巡る巨大金龍=2月8日(写真:GCS)

南欧風の町並みが残る世界遺産・セナド広場を巡る巨大金龍=2月8日(写真:GCS)

昨今、マカオ経済の柱となるカジノ業の不振が長期化している。月次カジノ売上が今年1月まで20ヶ月連続で前年割れが続く中、中国本土からマカオを訪れる旅客のピーク時期にあたる春節シーズンのカジノ売上増に対する期待も大きい。マカオ政府や大型カジノIR(統合型リゾート)運営各社は観光客の呼び込みを図るべく、例年にも増して各種大型イベントを多数用意して春節に臨んでいる。

マカオ政府旅遊局のマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は2月7日に地元メディアのインタビュー取材に応対した際、春節シーズン(7日間)の訪マカオ外客数について、前年同様の100万人を見込んでいるとコメントした。

多くの参拝者で賑わう世界遺産・媽閣廟前を巡る巨大金龍=2月8日(写真:MGTO)

多くの参拝者で賑わう世界遺産・媽閣廟前を巡る巨大金龍=2月8日(写真:MGTO)

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