2016年版世界長者番付発表、マカオのカジノオーナーは上位200に2人=いずれもランク下げる

米国の経済誌「フォーブス」は今月(2016年3月)、2016年版の世界長者番付を発表。首位は3年連続でマイクロソフト創設者のビル・ゲイツ氏(60)だった。

マカオのカジノオーナーは上位200に2人が入ったが、いずれも2014年下半期から続くマカオのカジノ市場低迷による株価下落などの影響を受け純資産が目減りしたため、前年から順位を下げた。

マカオのカジノオーナーで最上位となったのは、22位のラスベガスサンズグループ会長のシェルドン・アデルソン氏(82)で、純資産は252億米ドル(日本円換算:約2兆8700億円)。前年の18位から4ランクダウン、純資産は314億米ドル(約3兆5800億円)から19.7%減となった。

ラスベガスサンズグループはネバダ州ラスベガスに本拠地を置く米国最大のカジノ運営企業。同グループの売上の大部分を占めるのがマカオで、サンズマカオ、ヴェネチアンマカオ、ザ・プラザ・マカオ、サンズコタイセントラルの大型IR(統合型リゾート)を複数運営しており、カジノ経営ライセンスを保有する6陣営の中でトップシェアを誇る。このほか、シンガポールにマリーナベイサンズを展開する。

ラスベガスサンズグループのシェルドン・アデルソン会長(資料)=2012年マカオにて撮影―本紙撮影

ラスベガスサンズグループのシェルドン・アデルソン会長(資料)=2012年マカオにて撮影―本紙撮影

2人目は、151位のギャラクシーエンターテイメントグループ会長の呂志和氏(86)で、純資産は76億米ドル(約8700億円)。前年の82位から大幅ランクダウン、純資産は135億米ドル(約1兆5400億円)から43.7%減となった。

ギャラクシーエンターテイメントグループはマカオのカジノライセンスを保有する6社の一角で、マカオのカジノIR集積エリアとなるコタイ地区で最大の用地面積を有する。昨年、コタイ地区の旗艦IR、ギャラクシーマカオの第2期拡張部及びブロードウェイマカオを同時オープンさせた。

ギャラクシーエンターテイメントグループの呂志和会長(資料)=2015年、香港—本紙撮影

ギャラクシーエンターテイメントグループの呂志和会長(資料)=2015年、香港—本紙撮影

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