マカオの4月ホテル客室稼働率79.0%=供給増で0.7ポイント下落も宿泊客数は1割増

マカオは人口65万人、面積30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

昨年(2015年)通期の訪マカオ外客数は延べ3071万4628人となり、前年から2.5%減だったものの3000万人の大台を2年連続突破した。今年4月の訪マカオ旅客数は前年同月から3.0%減となったが、宿泊を伴う旅客については5.6%増の122.4万人に上った。

マカオ政府統計調査局が5月31日に公表した最新統計によれば、今年4月の平均ホテル客室稼働率は79.0%で、前年同月から0.7ポイントの下落、前月から2.5ポイント上昇のだった。宿泊を伴う旅客が増加する中、前年同月比で客室稼働率が下落した要因として、昨今の相次ぐ新ホテル開業による供給客室数の急増が挙げられる。

今年4月のホテル等級別の客室稼働率は、5つ星が前年同月から1.8ポイント下落の78.2%、4つ星が1.7ポイント上昇の83.8%、3つ星が2.9ポイント上昇の83.8%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が11.7%、4つ星ホテルが28.5%のそれぞれ増、3つ星ホテルは供給客室数に変動なしだった点も考慮する必要がある。

今年4月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から7軒増の106軒、客室数は同13.9%増の3.21万室あり、このうち5つ星ホテルが5軒増の32軒で、客室数は全体の63.6%を占める2.04万室。

今年4月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月比11.5%増の延べ91.7万人。内訳は中国本土旅客が16.7%増の61.0万人、香港旅客が8.2減の11.5万人、台湾旅客が32.1%増の3.8万人、韓国旅客が13.1%増の1.9万人、日本旅客が38.2%増の1.2万人だった。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から0.1日マイナスの1.3日。

今年1〜4月のホテル宿泊客数は前年同期比12.9%増の357.8万人、平均ホテル客室稼働率は1.7ポイント下落の77.6%、ホテル宿泊客の平均滞在滞在時間は0.1日マイナスの1.4日。

なお、客室供給数の増加率と比較して客室稼働率のマイナスが小幅にとどまっている背景については、客室数の多い大型IR併設ホテルを中心に各社が値下げプロモーションによる積極的な集客を打ち出したことで、一定の需要喚起の効果があったためとみられる。

マカオではホテル建設ラッシュが続いており、近い将来、供給数は5万室規模に達する見込み。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2016年5月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2016年5月ー本紙撮影

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