マカオ警察、黒社会による越境犯罪を狙い撃ち=広東省及び香港当局と合同作戦実施

マカオ警察総局は、今年(2016年)7月22日から9月21日にかけて「落雷作戦16」と銘打った一連の取り締まり活動を実施。9月22日午後に記者会見を開催し、同作戦の総括報告を行った。

落雷作戦はマカオ、広東省、香港の警察当局が合同実施したもので、違法な銃器取引、高利貸し、賭博、債権者への取り立て、麻薬取引、売春、人身売買、マネーロンダリング、密航など、黒社会(いわゆるマフィア)によるクロスボーダー(越境)犯罪及び域外人員による黒社会的な性質を持つ組織犯罪を摘発し、組織の瓦解と資金源の断絶が目的。

期間中のマカオにおける取り締まり実施回数は760回(延べ、以下同)、参加した警察官の数は7755人に及び、調査対象者数は1万9863人(男:1万4300人、女5563人)、拘束者数は2155人(男:1509人、女646人)、起訴人数は1085人(男:844人、女241人)、事件数は824件に上った。

マカオ警察総局では、作戦は想定した効果を上げたとの見方を示した上、今後もマカオ、広東省、香港の近隣三地の警察当局間で良好な連携を維持し、治安情勢に応じて適宜合同取り締まりを実施していくとした。

同日、香港警察が開催した総括報告会見によれば、同作戦の香港における逮捕者数は2120人、このうち375人が中国本土出身者だったとのこと。

「落雷作戦16」でカジノ施設を巡回する警察官ら=9月9日(写真:マカオ警察総局)

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