マカオ、春節シーズンも悪質タクシー暗躍…ぼったくりと乗車拒否が大半

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。多客期となる春節シーズンを迎え、警察局が取り締まりを強化して臨んだとのこと。

マカオ治安警察局は2月1日、旧暦の大晦日前日にあたる1月26日から新年4日目の同月31日までの6日間の違反タクシー取り締まり状況を公表した。期間中の違反タクシー検挙総数は231件で、このうちぼったくりが164件、乗車拒否が33件で、検挙数全体の85.3%を占めたという。

実際には泣き寝入りなどもあるとみられ、統計に表れない悪質タクシーによる被害が相当数あると予想される。

なお、昨年通期の違反タクシーの検挙総数は前年から18.3%減となる4152件だった。しかしながら、このうちぼったくりが38.9%増の1713件、乗車拒否が24.6%減の1413件あり、検挙数全体の75.3%を占めた。

このほか、いわゆる白タク営業行為の検挙総数は41件で、このうち27件が配車アプリを使ったサービスだったという。世界各地でスマートフォン向け配車サービスを展開する「Uber(ウーバー)」が一昨年10月にマカオ進出を果たしたが、警察及び交通事務局は同サービスについて白タクにあたるとの見解を示し、取り締まりの対象とする方針を打ち出している。

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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