マカオ金融管理局は2月13日、昨年（2016年）下半期の中小企業向け貸出統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【新規貸付承認】
2016年下半期におけるマカオの銀行の新規中小企業向け貸付与信限度は同年上半期から36.8%上昇、前年同期から34.1%減少の136億パタカ（日本円換算：約1939億円）。担保比率（与信限度のうち有形資産を担保とする割合）は83.9%で、同年上半期から2.3ポイント、前年同期から0.2ポイントのそれぞれ上昇。

【与信使用状況】
2016年12月末時点における未返済の中小企業向け貸出総額は同年6月末から3.0%、前年同期から4.5%のそれぞれ上昇となる698億パタカ（約9950億円）。与信使用比率（貸付与信限度に占める未返済貸出額の割合）は同年6月末から5.1%上昇の66.8%。

【延滞】
2016年12月末時点における中小企業向け貸出の延滞総額は同年6月末から88.7%、前年同期から57.9%のそれぞれ上昇となる5.8億パタカ（約83億円）。延滞比率は0.83%で、同年6月末から0.38ポイント、前年同期から0.28ポイントのそれぞれ上昇。

マカオ金融管理局ビル（資料）―本紙撮影