マカオ政府がカジノ全面禁煙化方針転換、喫煙ルーム設置容認へ=高規格など条件に

世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでも屋内公共エリアの禁煙化が進んでいる。マカオのカジノ施設についても、ハイローラーと呼ばれる大口ギャンブラーを対象としたVIPルームが分煙だが、平場にあたるマスゲーミングフロアが喫煙ルームを設置した上で禁煙となっている。

マカオ政府は、カジノ従業員及び訪問客の受動喫煙を防止するため、VIPルームの禁煙化及びマスゲーミングフロアの喫煙ルームの廃止を含むカジノフロアの全面禁煙化を目標に掲げてきたが、カジノ運営企業だけではなく一般市民の間からも、カジノ売上の減少や、それに伴う雇用へのマイナス影響を懸念する声も出ていた。

政府のカジノ全面禁煙化方針に対し、マカオのカジノ経営ライセンス保有する6陣営が合同で対応にあたってきた。6陣営連合は2月14日、第三者機関に委託した従業員への意識調査結果(55%が喫煙ルームの設置に賛成)及び喫煙ルームの高規格化案をまとめ、政府に提案。翌15日午前、政府衛生局が記者会見を開き、6社からの提案の内容について、コンセンサスが取れていることを示し、高規格喫煙ルームが実現及び実施可能性のあるものだとの評価し、全面禁煙化を盛り込んだ法律の修正案を立法会に提出する考えを明らかにした。ただし、VIPルームの禁煙化は実施することは変わらず、喫煙ルームは煙の排出基準など厳格な規格をクリアするものでなければならい、許認可制とするなどの条件を設定するとした。

なお、マカオのカジノ税率はカジノ売上の約40%に設定されており、政府の歳入に占めるカジノ税の割合は8割超にも達することから、極めて重要な財源といえる。

マカオのカジノ施設のマスゲーミングフロア(平場)に設置されている喫煙室(資料)=2015年5月—本紙撮影

マカオのカジノ施設のマスゲーミングフロア(平場)に設置されている喫煙室(資料)=2015年5月—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府金融管理局は3月5日、今年(2024年)1月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…
  2.  マカオ治安警察局は3月4日、マカオの路上で拾ったスマホを届け出せずに着服したとしてマカオで就労す…
  3.  このほどマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ウィンパレス(Wynn Palace/永利…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は3月4日夜、マカオで百日咳の感染者が1人確認されたと発表した。百日咳…
  5.  マカオ司法警察局は3月3日午前、治安環境浄化を目的とした同局組織犯罪調査部門の刑事ら防犯パトロー…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ国際空港を拠点とするマカオ航空(NX)によれば、2024年1月31日までの期間限定で成田・…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の女性アイドルグループ「高嶺のなでしこ」が2月1日にマカオ・コタイ地区にあるロンドナーシアタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年3月号
(vol.129)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun