マカオの世界遺産「ギア灯台」内部一般公開日程発表…6月10、11日=中国文化・自然遺産日に合わせ

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残るマカオ半島の歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている建物と広場が30ヵ所存在する。

マカオの世界遺産建築物の一部は、通常外観しか見学することができないが、年に数日の特別日に内部一般公開が行われることもある。

このほど、マカオ文化局が「中国文化・自然遺産日」に合わせ、(2017年)6月10、11日の2日間、ギア灯台の内部一般公開を行うと発表した。公開時間は両日とも午前10時から午後6時まで、事前申し込みなどは不要で、無料で見学することができるとのこと。

ギア灯台はマカオ半島で最も高い位置にあるギアの丘の最頂部にあり、ギア要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯した。中国沿岸部最古の近代灯台といわれる。高さ約15メートルの白亜の灯台は、マカオの紙幣デザインにも採用されるなど、港町マカオを象徴する存在として市民や観光客から愛されている。設計はマカオ生まれのポルトガル人、カルロス・ヴィセンテ。

「中国文化・自然遺産日」は毎年6月の第2土曜日となっており、中国国務院が文化遺産の保護の重要性に対する認識を高める目的で2006年に制定したもの。マカオでも、ギア灯台の内部一般公開のほか、マカオ博物館の無料開放(6月10、11日)や各種関連イベントの開催が予定されている。

マカオの世界遺産・ギア灯台-本紙撮影

マカオの世界遺産・ギア灯台-本紙撮影

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