マカオ 17年6月貨幣・金融統計公表…通貨供給量上昇続く

マカオ政府金融管理局は8月4日、今年(2017年)6月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が0.5%、通知預金が0.5%のそれぞれ上昇となり、M1は前月から0.5%増加。準通貨負債は0.5%上昇、通貨供給量M2は0.5%増加の5566億パタカ(日本円換算:約7兆6118億円)となった。前年同月との比較では、M1が17.0%、M2が16.2%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.7%、香港ドルが53.2%、人民元が3.9%、米ドルが9.1%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.5%上昇の5425億パタカ(約7兆4190億円)、非居民による預金は2.2%減少の2573億パタカ(約3兆5187億円)、公共部門の銀行システムへの預金は2.4%増加の1899億パタカ(約2兆5970億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は0.1%増の9898億パタカ(約13兆5360億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ21.0%、51.2%、3.7%、21.9%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から2.0%上昇の4331億パタカ(約5兆9229億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.8%、64.7%、0.2%、4.6%で、金額にして1292億パタカ(約1兆7669億円)、2804億パタカ(約3兆8346億円)、11億パタカ(約150億円)、200億パタカ(約2735億円)。対外部門への融資は前月から2.5%増の4280億パタカ(約5兆8531億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.8%、28.9%、9.9%、52.2%で、金額にして77億パタカ(約1053億円)、1237億パタカ(約1兆6917億円)、424億パタカ(約5798億円)、2234億パタカ(約3兆0542億円)。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は6月末時点で前月末から0.5ポイント上昇の59.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.8ポイント上昇の87.0%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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