マカオ政府とアリババがスマートシティ構築のための戦略的協力枠組協定締結

8月4日午前、マカオ特別行政区政府とインターネットサービス大手のアリババ・グループがスマートシティ構築のための戦略的協力枠組協定を締結。調印式にはマカオ特別行政区のフェルナンド・チュイ(崔世安)行政長官、アリババ・グループ創業者のジェック・マー(馬雲)会長をはじめ、マカオ政府高官や立法議会議員、各界の代表者らが出席した。

プロジェクトの第1段階として2019年までにクラウドコンピューティングセンター及びビッグデータプラットフォームを建設。観光業の促進、人材育成、交通管理、医療サービス、都市総合管理・サービス、金融技術への応用を目指す。また、2019年7月から2021年6月までの第2段階では、クラウドコンピューティングセンター及びビッグデータプラットフォームの建設を継続するとともに、応用の範囲を環境保護、通関、経済予測に拡大するとしている。AI(人工知能)の活用も含まれる。

マカオ特別行政区行政長官事務所の柯嵐主席によれば、アリババ・グループをパートナーとした理由について、同社の豊富な経験と規模のほか、情報の保全や国家の安全を考慮したものだと説明した。

なお、当該プロジェクトのためのデータセンターはマカオ内に建設し、インターネット及びパブリックネットワークと安全に隔離した上で運用するという。

ジャック・マー氏は昨年(2016年)6月にマカオ特別行政区政府の経済発展委員会と科学技術委員会の顧問に就任している。

スマートシティ構築のための戦略的協力枠組協定締結調印式に臨むマカオ特別行政区のフェルナンド・チュイ行政長官(中央右)とアリババ・グループのジェック・マー会長(中央左)=2017年8月4日、マカオ特別行政区政府本部ビル(写真:GCS)

スマートシティ構築のための戦略的協力枠組協定締結調印式に臨むマカオ特別行政区のフェルナンド・チュイ行政長官(中央右)とアリババ・グループのジェック・マー会長(中央左)=2017年8月4日、マカオ特別行政区政府本部ビル(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…
  2.  マカオ政府統計調査局は5月6日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)の企業統計を公表。 …
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun