マカオ、クレカ発行枚数増加持続…マルチカレンシーカードが牽引=17年第2四半期

マカオ政府金融管理局は8月7日、今年第2四半期(2017年4〜6月期)のクレジットカード統計を発表。マカオにおけるクレジットカード発行枚数は増加を維持し、決済総額及び返済総額についても対前年で大幅上昇した。

今年第2四半期末時点におけるマカオの認可機構が直接または間接的に発行した個人向けクレジットカードの総数は113万4044枚となり、第1四半期末から3.7%の増となった。ダブルカレンシー(2通貨)及びトリプルカレンシー(3通貨)カードの増が牽引したもの。決済通貨別ではマカオパタカカードが11.4%増の79万6992枚、香港ドルカードが10.2%増の9万4725枚、人民元カードが16.2%増の24万2327枚。マルチカレンシーカードの増が続いたことを受け、前年同期比ではマカオパタカカードが12.2%、香港ドルカードが13.0%、人民元カードが23.2%のぞれぞれ増だった。

今年第2四半期末時点でのマカオの認可機構が発行するクレジットカードの与信総額は第1四半期末から3.6%、前年の同じ時期から15.5%のぞれぞれ増となる273億パタカ(日本円換算:約3751億円)に達した。カード債券総額は25億パタカ(約343億円)あり、このうち支払い先送り分が未収債券の30.5%にあたる7.5億パタカ(約103億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は第1四半期末から0.09ポイント下落の1.37%。

今年第2四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は第1四半期から2.1%、前年の同じ時期から8.9%のそれぞれ増となる49億パタカ(約673億円)。このうち、キャッシングが2.3億パタカ(約32億円)で、決済総額の4.6%を占めた。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は第1四半期から6.6%減、前年の同じ時期から8.1%上昇の48億パタカ(約659億円)だった。

ちなみに、マカオの人口はおよそ65万人。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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