大型台風で被災のマカオ、偽の被害情報拡散した高齢者の兄妹を逮捕=警察がデマ発信者に対する厳格対応姿勢示す

8月23日にマカオへ襲来した台風13号(国際名:ハト)によって、死者10人、負傷者200人以上をはじめ、物的にも甚大な被害が発生した。目下、政府各部門及び民間ボランティアらによって復旧作業が進められている。

マカオ司法警察局は8月28日、偽の台風被害情報をスマートフォンのメッセンジャーアプリを使って拡散したとして、73歳と69歳の兄妹を逮捕したと発表した。同局の発表によると、兄妹は「政府が全面クローズした」や「(水没した)ファイチーケイ地区の地下駐車場で5人の遺体が見つかった」などの偽の情報をアプリを使って6グループ及び30人との個人会話で投稿していたとのこと。同局は兄妹を公権力侵犯の罪で送検する方針。なお、別の案件についても調査を進めているといい、さらに逮捕者が増える可能性があるとした。

同局では、被災直後からデマによる混乱に対する警戒を強め、発信源について厳格に対応する方針を示している。また、市民に対して猜疑心を煽ったり不安を駆り立てることがないよう、未確認の情報や発言を発信あるいは転送しないよう、あらためて呼びかけた。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ招商投資促進局(IPIM)は5月18日、同月15日から16日にかけて中国広東省の深圳市で開…
  2.  マカオ半島新口岸地区にあるカジノIR(統合型リゾート)サンズマカオ(澳門金沙)が(2025年)5…
  3.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2025年)4月の住宅売買・…
  4.  マカオ政府経済・科技発展局(DSEDT)とマカオ北区工商連会は(2025年)3月29日からマカオ…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は5月16日、今年第1四半期(2025年1〜3月)にマカオで開催された…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun