マカオ、中国人の女がタクシー運賃の人民元支払い拒否され逆上…警察官に噛みつき逮捕

マカオ治安警察局は1月3日、同月1日深夜、タクシードライバーと乗客の中国本土出身の観光客の女2人の間で発生した運賃支払いをめぐるトラブルに関する調査中、警察官が乗客の女1人から噛みつかれるなどしたため逮捕したと発表した。

警察発表によれば、乗客の女2人はコタイ地区にあるカジノ施設からタイパ島のホテルまでタクシーに乗車。運賃は35パタカだったが、29人民元を支払う(註:為替換算するとほぼ等価、約500円)として譲らなかったという。ドライバーは29人民元での受け取りを拒否し、再三にわたってパタカでの支払いを求め、ホテル内の両替所へ行くよう促したが、乗客が聞く耳を持たなかったため、警察に通報したとのこと。

その後、近くの警察署で双方に対する調査が行われた際、乗客の女のうち1人が逆上し、突然警察署から外に出ようと試みたことから、女性警察官が止めに入ったところ、押し問答となり、警察官の手に噛みついた上、制服に付けられていた名札に手をつけるなどしたという。警察では、女を加重傷害、脅迫などの罪で送検する方針。

マカオは1999年12月に中国へ返還されたが、以降も従来の法定通貨「パタカ」が継続使用されている。市中では香港ドルや人民元での支払いを受け付ける商店も多く存在するが、レートは香港ドルや人民元がやや不利となる1:1(同額面)が基本となっている。

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

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