マカオの銀行における国際業務割合、軽微な下落=17年第4四半期

マカオ金融管理局が2月14日に公表した統計によれば、昨年第4四半期(2017年10-12月)のマカオの銀行業務全体に占める国際業務の割合は軽微な下落となった。

昨年12月末における銀行システム総資産に占める国際資産の割合は同年9月末から0.4ポイント下落の84.2%、国際負債の割合は0.2ポイント上昇の79.4%だった。

外貨はマカオの国際銀行業務における主要取引単位となっている。昨年12月末における国際銀行資産及び負債に占めるマカオパタカの割合は0.9%及び1.8%。香港ドル、米ドル、人民元、その他外貨の国際資産に占める割合は43.6%、43.9%、6.9%、4.7%、国際負債に占める割合は52.6%、35.3%、6.4%、3.9%。

昨年12月末におけるマカオの銀行の国際資産総額は、第3四半期末から2.4%、前年の同じ時期から9.9%のそれぞれ増となる1兆2856億パタカ(日本円換算:約16兆9863億円)。このうち、対外資産は前年の同じ時期から13.7%増の9351億パタカ(約12兆3572億円)、マカオにおける外貨資産は0.9%増の3505億パタカ(約4兆6318億円)。国際資産の主要構成要素である外地における非銀行ローンは21.0%増の4376億パタカ(約5兆7828億円)。

昨年12月末におけるマカオの銀行の国際負債総額は、第3四半期末から3.2%、前年の同じ時期から10.9%のそれぞれ増となる1兆2123億パタカ(約16兆0204億円)。このうち、対外負債は前年の同じ時期から12.2%増となる5711億パタカ(約7兆5470億円)、マカオにおける外貨負債は9.8%増の6412億パタカ(約8兆4734億円)。マカオ居民(マカオ居留権保有者)及びマカオ特別行政区政府による各種外貨預金が国際負債の主要な構成要素となっており、この預金残高は14.5%増の5694億パタカ(約7兆5245億円)。

マカオの国際銀行業務は主にアジア及びヨーロッパに分布している。昨年12月末におけるマカオの銀行システムの対外資産のうち、対香港及び中国本土の債権が占める割合が37.8%、30.8%を占め、英国及びポルトガルは2.1%と1.4%、ポルトガル語圏諸国と「一帯一路」周辺国家が1.6%と3.5%。対外負債全体に占める対香港及び中国本土の割合は52.2%、22.8%、英国とポルトガルが1.7%と0.8%、ポルトガル語圏諸国と「一帯一路」周辺国家が1.0%、11.3%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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