マカオ政府、競馬運営会社へ未払い金の支払い要求…期限は3年以内

豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノ施設ばかりが目立つが、実はマカオには競馬、グレイハウンド犬を使ったドッグレース、サッカー及びバスケットボールを対象としたスポーツくじ、ロトといった各種合法ギャンブルも存在し、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ民間事業者によって運営されている。

マカオ政府広報官事務所は3月19日、マカオ競馬運営事業者のマカオジョッキークラブが2009年以降、政府に対して土地利用料を支払っていないとする地元メディアからの指摘について、財政局への確認によって毎年支払いが行われており、未払いは発生していないと発表した。

一方、マカオジョッキークラブによる政府への未払い金は存在するとのこと。2015年以降、毎年督促を行っており、直近で締結したコンセッションにおいて、3年以内に支払うことを明確に要求。契約条件を履行できない場合、契約の停止につながるとした。

マカオ政府とマカオジョッキークラブの現行のコンセッションは2018年3月1日から2042年8月31日までの24年6ヶ月間。15億パタカ(日本円換算:約200億円)を投じて非ギャンブル要素の強化や老朽化した施設の更新などを進めることが盛り込まれている。

近年、マカオのギャンブル市場ではカジノが圧倒的なシェアを占める状況。カジノ以外のギャンブルについては、スポーツくじを除いて苦戦が続いている。

マカオ・タイパ島にある競馬場(資料)—本紙撮影

マカオ・タイパ島にある競馬場(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は10月6日、同月5日にマカオ国際空港の到着口にある税関検査場で未検疫の大…
  2.  マカオ治安警察局は10月6日、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ域内の各所でキッ…
  3.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するウィンマカオ社は10月4日、マカオ半島新口岸地区に…
  4.  9月初旬から5夜にわたってマカオ半島南部のマカオタワー沖海上で開催された第32回マカオ国際花火コ…
  5.  マカオ司法警察局は10月4日、同月2日にコタイ地区の統合型リゾート(IR)施設内でゲーミング(カ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun