18年3月の訪マカオ旅客数、対前年9.3%増の約273万人…右肩上がりの伸長続く

近年、訪マカオ旅客数は安定的な右肩上がりで推移。昨年(2017年)通期の訪マカオ旅客数は前年から5.4%増の延べ(以下同)3261万0506人に達し、過去最多を記録した。今年に入って以降も好調が続いている。

マカオ政府統計調査局は4月23日、今年(2018年)3月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前月から11.0%減、前年同月から9.3%の増となる273万3311人だった。前月に多客期となる春節(旧正月)ホリデーがあり、かつ2014年以来の単月最多だったことも考慮する必要がある。

今年3月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から8.6%増の145万1263人、日帰り旅客が10.1%増の128万2048人。宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は前年同月から0.1日伸びて2.2日、日帰り旅客は横ばいの0.2日。

今年3月の訪マカオ旅客のうち、国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から9.8%増の181万6743人。このうち個人旅客に限ると15.5%増の85万6200人。中国本土旅客が全体に占める割合は66.5%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が9.3%増の53万8223人、台湾が6.9%増の9万0129人、韓国が7.9%増の7万0585人、日本が3.1%増の3万4194人。

入境ルート別では、陸路が8.9%増の154万2325人、海路が4.8%増の91万9489人、空路が30.6%増の27万1497人。

今年1〜3月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.2%増の854万5713人。このうち中国本土旅客は13.4%増の603万1374人で、全体の70.6%を占めた。その他の国・地域では、人数が多い順に香港が2.8%減の147万8549人、韓国が4.6%増の24万0079人、台湾が0.9%減の25万3390人、日本が5.0%減の8万1669人。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが3月1日に公表した資料によれば、今年3月の月次カジノ売上は前月から6.8%、前年同月から22.2%のそれぞれ増となる259.50億パタカ(日本円換算:約3477億円)となり、前年同月比の旅客数の上昇率と近い数値となった。1〜3月の累計では前年同期比20.5%増の765.10億パタカ(約1兆0251億円)で、旅客数を大きく上回る結果となっている。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

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