マカオ、国際カジノ見本市「G2Eアジア2018」来週開幕…展示面積対前年3割拡大

アジア最大級の国際カジノ見本市として毎年5月中旬にマカオで開催されている「G2Eアジア(Global Gaming Expo Asia)」。12回目となるG2Eアジア2018の開催期間は5月15日から17日までの3日間で、いよいよ開幕まで1週間を切った。

G2Eアジアはアメリカゲーミング協会と国際展示会大手リード・エグジビションズの共催で2007年にスタート。全世界からスロットマシン及びカジノ周辺機器メーカー、サービスプロバイダーなどが出展し、アジアを中心としたカジノ運営会社の関係者らが視察に訪れることから、ビジネスネットワーキングハブ機能を果たしてしているのが特徴だ。

なお、昨年はエキジビション面積、出展社数、来場者数の主要3指標で過去最高を記録した。リード・エグジビションズによれば、今年についてもエキジビション面積を前回から32%拡大の3.7万平米、出展社数と来場者数は前回並みのそれぞれ220社(うち35%が新規)、1万5000人(うち1800人が管理職およびプロフェッショナルバイヤー)を見込むとした。さらに、今回はスマートフォンアプリを立ち上げ、ペーパーレス化やデータを利用したマッチングサービスの提供などに取り組むとのこと。

会場は今年も引き続き、マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオを予定している。コタイエキスポホールのエキジビションフロアには、IR(統合型リゾート)のノンゲーミングにおける売上と価値の向上に繋がる技術やサービスを紹介する「IRテクノロジー&ビジネスソリューション」、デジタルゲーム開発及び技術プロバイダによる「デジタルコンテンツ&テクノロジー」、電子ゲーミングマシン製造業社向けの「パーツ&コンポーネンツパビリオン」にフォーカスしたいずれもインタラクティブ型の展示コーナーが設けられる。

また、ロッタリー業界関係者へのビジネスマッチング機会を提供するほか、日本を含むアジアを拠点とする専門家による講演やディスカッションを通じ、業界の健康的かつ持続的発展のための方策を探求する「アジアロッタリーエキスポ&フォーラム2018」を併催。会期初日にはアジアのカジノ業界を対象とした「G2Eアジアアワード2018」の授賞式の開催も予定されている。

G2Eアジアといえば、日系のカジノマシン及び関連機器、カジノ用品メーカーなどによる出展や内外の専門家による日本のカジノ解禁をテーマにした講演やパネルディスカッションが多くセットされるなど、日本の存在感が大きいことでも知られる。

「G2Eアジア」エキジビションフロアイメージ(資料)=2017年5月本紙撮影

「G2Eアジア」エキジビションフロアイメージ(資料)=2017年5月本紙撮影

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