マカオの18年4月新規住宅ローン承認額約546億円…2ヶ月ぶり下落に転じる

マカオ政府金融管理局が6月12日に発表した今年(2018年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶりに下落に転じ、商業不動産向けが3ヶ月ぶりに上昇に転じた。

今年4月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から35.4%減となる40億パタカ(日本円換算:約546億円)。このうち、98.3%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から15.9%減となる39億パタカ(約532億円)、非居民向けは前月のベースが高かったことを受け、95.4%減の6900万パタカ(約9億円)だった。なお、直近3ヶ月でみると、今年2月から4月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は42億パタカ(約573億円)で、今年1月から3月との比較で2.8%増。

プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から29.6%増の6億7000万パタカ(約91億円)。このうち、98.1%を占めるマカオ居民向けは前月から30.5%増。前年同時期との比較では77.0%増。

新規商業物件向けローン貸付承認額は商業物件を担保にした金額の大きい案件があったことから、前月から44.4%増となる84億パタカ(約1146億円)。今年2月から4月の月次平均値は70億パタカ(約955億円)で、今年1月から3月との比較で18.0%減。

今年4月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.5%、前年同月から4.4%のそれぞれ増となる1914億パタカ(約2兆6107億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.5%増、非居民については0.8%減。

商業物件向けローン融資残高は前月から1.7%、前年同月から12.6%のそれぞれ増となる1909億パタカ(約2兆6039億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が89.5%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から2.0%増、非居民については0.8%減。

今年4月末締めの住宅ローン延滞率は0.20%で、前月から横ばい、前年同月から0.04ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.14%で、前月から横ばい、前年同月から0.01ポイント上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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