マカオ政府統計調査局は9月28日、今年（2018年）6〜8月期の雇用統計を公表。総体失業率は1.8%、マカオ居民（マカオ居留権保有者）に限った失業率は2.4%で、いずれも前回調査（今年5〜7月期）から横ばい。不完全雇用率は0.1ポイント上昇の0.6%だった。

マカオの総体失業率は2015年2〜4月期までおよそ1年半にわたって史上最良水準の1.7%を記録した後、3〜5月期から5〜6月期まで1.8%、6〜8月期から16年10〜12月期まで1.9%、16年11月〜17年1月期から7〜9月期まで2.0%、17年8〜10月期から10〜12月期まで1.9%、17年11月〜18年1月期まで1.8%、17年12月〜18年2月期から2〜4月期まで1.9%、18年3〜5月期以降は1.8%で推移してきた。

今年6〜8月期の労働人口は39.21万人、労働参加率は71.0%。このうち、総就業人口は前回調査時から500人減の38.50万人、マカオ居民に限ると600人減の28.37万人。

前回調査時との比較における主要業界別の就業人数の動向については、カジノ・カジノ仲介業が1.2%増の8.50万人、卸売・リテール業が0.7%減の4.31万人、建設業が1.6%減の3.21万人、ホテル業が0.8%減の3.08万人、飲食業が2.5%減の2.48万人だった。

失業人口は前回調査時から横ばいの7100人。失業人口のうち、初めて職探しをする新増労働力の占める割合は4.9ポイント上昇の21.0%。

前年同時期との比較では、労働参加率が0.5ポイント下落、失業率が0.2ポイント下落、不完全雇用率が0.1ポイント上昇。

大型カジノIR（統合型リゾート）が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景（資料）＝2018年2月ー本紙撮影