マカオ、18年1〜9月累計の総犯罪件数1.8%減…カジノ関連犯罪は1.1%増

マカオ保安庁は11月20日午前に記者発表会を開き、今年(2018年)1〜9月の犯罪統計を発表。

総犯罪件数は前年の同じ時期から1.8%減の1万0559件で、暴力犯罪については23.9%の大幅減。誘拐、殺人、厳重傷害事案はゼロあるいは極めて低い発生率を維持し、マカオの治安環境は安定的良好状態が続いているとした。

マカオの月次カジノ売上は今年10月まで27ヶ月連続で対前年プラスで推移している。今年1〜9月のゲーミング(カジノ)関連犯罪件数は前年同期比1.1%増の1338件で、このうち高利貸しによる債務者の監禁事案は34.7%減、カジノに絡む高利貸し事案は24.2%増。マカオ保安庁の黄少澤長官によれば、警察が積極的に高利貸し犯罪グループの摘発を進めてことが数字に現れているとのこと。また、カジノ業周辺における黒社会の異常な動きは見受けられず、カジノ関連犯罪でマカオ市民が加害者及び被害者になる例も極めて少なく、カジノの存在が治安上の脅威あるいはマイナスにはなっていないとした。

マカオの治安情勢について語る黄少澤マカオ保安局長=2018年11月20日、マカオ保安庁長官オフィス(写真:GCS)

マカオの治安情勢について語る黄少澤マカオ保安局長=2018年11月20日、マカオ保安庁長官オフィス(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun